98字日記ーひとりのときに

文章を書く鍛錬として書きはじめました。

「98字」は自分への課題のひとつです。

バイオリニストが演奏前に調弦するA(アー)の音のように、

正確に、短く、つづく音楽が気持ちよく響くことを願って

11月25日(金)
上質の揚げ玉を買っておいて、ときどき納豆のトッピングにする。ふと今年は冷やしタヌキ饂飩を食べそこなったと思う。駅そばのお蕎麦やの絶品を6月だったか、まだやっていませんと言われ、次に行ったら店が休みだった。

11月24日(木)
姉二人の写真を知子さんが送ってくれて嬉しい。佐喜子姉は元気で穏やかで、ちょっと前にあったことも忘れがち。ヤスコ姉は目や耳や歩行に不自由があるけれど頭脳明晰さには変わりなく、今日は習字をしていたという。

11月23日(水)
朝、バス停で休日だ、と思い出し、東西線の日本橋で都営浅草線に乗り換えて横浜に向かう。次のパンデミック対策を世界規模でいま始めようという警告の訳。面倒な理屈に皆、よく取り組んでいて感謝。勤労感謝の日。

11月22日(火)
22-11-22って、なんだかいい並びじゃないかと思う。84歳になった。だから何、と思うほど変わりなく、成長なき私。美礼と銀座で美味しい中華をたべ、和栗たっぷりのモンブランをたのしみ、濃いコーヒーをのむ。

11月21日(月)
サッカーのワールド・カップが、中東で初めてカタールで開幕した。あまり夢中になって見たいスポーツではないので心穏やか。東京オリンピックの時に感じていた、どこかに金儲けのために行われている何かがあって・・・

11月20日(日)
魚悦の前を通り、好きな握り鮨があるとうれしい。1、真鯵の握り、2、真鯛の握り、3、鯖の高菜巻き。行くのは夕方なので、どれもないことが多いけれど今日のように20%引きの時もあり、鯖が5巻で318円だった。

11月19日(土)
土曜日の京急が混むようになってきた。今また新規感染者数は増えているというのに、もう慣れたのか我慢できなくなったのか三々五々と連れ立って大声で話している。家族連れも多い。絶対にかかりたくない、Covid-19 。

11月18日(金)
ショック。歯の治療をしなければならない。痛むことは全くないのだけれど放っておくと大事になるので、きちんとしておかなければ。お煎餅でも何でも好きなように食べられるのは幸せと感謝すべき年齢のよう・・・

11月17日(木)
佐保子さんから森田和子さんの訃報が届いた。昨年以来、立高1Eのクラスメートが6人も旅立った。でもこんな風に数えたりしては、だめ。会わなくても友人達はいたのだから、これからもずっといることにしておきたい。

11月16日(水)
ふと手を見る。どんなに身体が太っても手だけは太らない。コロナ禍を意識する日々、以前より手を洗う回数は増えた。さらっと水洗いで済ませていたのに石鹸やフォームを使う。でもそのせいではないよね、この皺は。

11月15日(火)
大橋也寸さんからと説明付で斎藤真理子著『韓国文学の中心にあるもの』が唐澤るみ子さんから私に届き、斎藤さんを私は八巻美恵さん縁で知っていて、その前に美礼の推薦で『キム・ジョン』も読んでいた。円が描かれる。

11月14日(月)
今日は休刊で、そういう時はデジタル版をチェックするけれど、長い解説などを読もうという気にはならない。デジタルの記事には頭を傾げることもある。さっき読んだ記事には「バズった」とそのまま使われていた。

11月13日(日)
ゲラ送り。9時半の休日朝一番集配に間に合うようにレターパックプラスをポストに入れる。マルエツで、つい重くなるほど買い込み、あとは一日中ぼーっと過ごす。レイモンド・ブリッグスの Notes from the Sofa から幾つか。

11月12日(土)
朝は、イングリッシュ・マフィン、ブルーチーズ、ピーマンとシメジとシラスのオリーブオイル炒め、柿、コーヒーをたっぷり。支度に10分、食事に40分。200ページ近いゲラが届き、それに取り組んで過ぎた一日だった。

11月11日(金)
ご飯とお味噌汁、鮭とシメジと銀杏の酒蒸し。浅草「むぎとろ」の出来上がった冷凍とろろを流水でもどす。納豆を混ぜる。あとは柚子がたっぷり入った蕪の漬物。出来合いの黒豆。夕食の支度、全部で10分。食事も10分。

11月10日(木)
新宿三井住友ビルのロビーで大きなクリスマスツリーを立てる準備をしていた。ついこの間まで帰り道で汗をかく暑さだったのに、今はもう薄暗い。一気に暮が間近にある感じ。画材店の入口に来年のカレンダーが並んでいる。

11月9日(水)
昨日のムーン・ドラマを見なかったけれど、遮るものの何もなくひとり、煌々と輝く月を見上げる。私はこれでいい。星の光も冴えて、これも一人ひとりが楽しんでいるようにみえる。

11月8日(火)
いま18時28分ーー皆既月食で、東の空の月が細く細くなっていき、ごく小さな点になろうとしている。と、思っていたのだけれど、その後の展開がなにか違う。細くて明るく光る線から変わっていかない。見失ったらしい。

11月7日(月)
都の6日発表ではコロナの新規感染者6264人。先週の同じ曜日の数より2600人近く多いという。一体どこで、どう広がっているのか、その情報はない。一日でこんなに感染するのに、イベントがあれば多勢が詰めかけている!!

11月6日(日)
昨日「あとがき」を公子さんに送って、今朝までぐっすりと眠った。書きっぱなしのものばかりなのが気になるけれど・・・この数日、何を食べたいか考えていて、レバンテの牡蠣フライ!と思った。店はもうない。

11月5日(土)
マルエツで冷凍シュクメルリを100円でセール売りしていた。松屋監修でニッスイ製、よく見るとシュクメルリ風グラタン。でも「世界一にんにくを美味しくたべるためのジョージア料理」と説明している。味が浅くて惜しい・・

11月4日(金)
枯葉が小径いっぱいに広がり、かさかさと歩くのが心地いい。さらに風が吹くと上からも舞い降りてくる。すれ違う人もほとんどいないような時はマスクを外して秋の空気を吸う。きっと銀杏並木が色づく時期も間もなく。

11月3日(木)
去年の今日は水曜日だったので横浜で講座をもち、今年は木曜日なので新宿で。文化の日はたいていスコーンと青空。駅もカルチャー全体も閑散としていて、受講してくれる方達には申し訳ないけれど休日講座、私は好き。

11月2日(水)
昨日、熱が出そうな気配があり、眠く、たしか7時頃ベッドに入った。時々目覚めて水を飲んだりして、ほぼ10時間寝つづけた。朝5時過ぎにTVをつけて夢うつつに音楽を聴き、ポンセの「エストレリータ」で起きる。元気。

11月1日(火)
「上海外国語大学の高級翻訳学院で日々訓練を受けていたわたしは、ある種の違和感を抱かざるを得ずにいた。実用性にばかり気を取られ、いつの間にか、わたしの元気の源となる文学から遠ざかっていたからだった。」(邵丹『翻訳を産む文学、文学を産む翻訳』から)