98字日記ーひとりのときに

文章を書く鍛錬として書きはじめました。

「98字」は自分への課題のひとつです。

バイオリニストが演奏前に調弦するA(アー)の音のように、

正確に、短く、つづく音楽が気持ちよく響くことを願って

5月11日(火)
このところ翻訳塾の課題添削で考え込むことが多い。ビンチの短篇小説もレヴィツカの紀行文も他愛ない展開で進みながら、最後にストンと意味深長な落し所がある。それを捉えられるかどうかなのだけれど・・・

5月10日(月)
五月の緑が窓外に広がり、朝のコーヒーが美味しい。ふと、思いはアリゾナに。樹々の点在する砂漠の真ん中の道を真っ直ぐ、車で進む。周りに動くものは何もなく、前方は行っても行っても地平線だけだった。

5月9日(日)
空豆の旬。莢のまま焼け目が黒くつくまで焼き、実をはずす。薄緑色がぴかっと光る上に、粒の粗い岩塩をほんの少し振る。アンデス山脈で採掘されたというローズソルトが気に入っている。油揚げも焼き日本酒と。

5月8日(土)
A・ローラン以来、現代の仏小説に魅せられ、今朝、ジャン=ポール・ディディエローラン『6時27分発の電車に乗って、僕は本を読む』を終えた。何という舞台と人たち。なぜこの本を見つけられたのか思い出したい。

5月7日(金)
ウィキペディアを参考にはする。鵜呑みにはしない。管理者自身が正確さについては50%と認めている。便利ではあるけれど、最近は英語の誤訳がそのまま、というのが増えた。三島喜美代が三島君代のまま。ひどい。

5月6日(木)
ヒチコック監督の『知りすぎていた男』をジェームズ・スチュアートとドリス・デイを見たいのと、「ケ・セラ・セラ」を聴きたいのとで少しみる。56年作。夜はYouTubeで、かてぃんのピアノ。ありがとう!

5月5日(水・休)
裁縫はできないのに好きな番組「ソーイングビー」は今日、楽しかった時代として70年代のベルボトム。あの頃私は膝上30センチのミニスカートかパンタロンが多かった。格子柄、花柄、縞などの美しさも懐かしい。

5月4日(火・休)
何という人生、とふさいでいた去年、Mからの誕生日カードに「勤め人だった頃の仕事について教えて」とあり、企画・担当した展覧会、書いた記事、編集した紙面などを断片的にまとめている。結構、楽しい。

5月3日(月・休)
コロナ対策下のスーパーは工夫して購買欲を誘う。マルエツは5月中のネット買物に週300ポイントを付けるので、配達無料の4000円買物で約7%引き。今日も沢山届けてもらう。牛乳、卵、西瓜、野菜、ノンアル・・・

5月2日(日)
いま近くの美術館や映画館が閉鎖されているのが残念。観る予定のものが幾つも始まったところだった。人数制限をして開いてほしい。と思って出掛ける人がいるから感染が広がるのかな?必ず一人で、とすれば?

5月1日(土)
「プーシュキンを隠し持ちたる学徒兵を見逃せし中尉の瞳を忘れず」(小池真理子『沈黙のひと』あとがきから引用。「・・(作中の)短歌はすべて、わが父、小池清泰によって詠まれたものである。本書は亡き父に捧げる。」