98字日記ーひとりのときに

文章を書く鍛錬として書きはじめました。

「98字」は自分への課題のひとつです。

バイオリニストが演奏前に調弦するA(アー)の音のように、

正確に、短く、つづく音楽が気持ちよく響くことを願って

2月19日(火)
教えてもらったNHKの番組「ニッポン印象派 御射鹿池」を見損ない、この際オンデマンドの会員になってみた。すぐになれて見逃し番組リストから、この番組を選び、スマホの大きさいっぱいで視聴する。この時代!

2月18日(月)
東京会館の長い改築が終わり私としては5年ぶりだろうか、懐かしいカレーライスを食べにいく。レストランが増えた分、前よりカジュアルになったが、Mのドライマティーニと私のジンフィズは器ともども素敵だった。

2月17日(日)
朝4時に目を覚ましてロッテルダムで開催中のテニス・トーナメント。錦織圭は準決勝でスタン・ワウリンカに1ー2で負けた。でも4強だったことで世界ランキングはフェデラーを抜いて6位とのこと。よくカムバックした。

2月16日(土)
横浜からの京急が混んでいて、立っていると若者が優先席を譲ってくれた。有難く座らせてもらいながら心では本が読みたい!と思っていた。でもすぐ読み出しては、その人に悪い気がするし・・どうでしょうね?

2月15日(金)
すぐれた漫画家って凄いなあと日頃から思っている。里中満智子さんの紙上連続インタビュー「語る」が14回で終わり、煌めく才能を支えた真摯な人生観に触れられてよかった。ただ私は多くは読んでいない。反省。

2月14日(木)
「先生、どうにかできませんか」とアンケートで訴えていた野田市の10歳の女の子は、結局、両親の重なる暴行で死亡した。一カ月以上休んでいたのに放っておいた学校、児相など周辺の対応もひどい。胸に刺さる。

2月13日(水)
風邪の時はよかった。食欲がなくて服がするっと着られた。今は何を食べようかとばかり考えている。朝、福田さんの金柑ジャムがあると思いつつ起きる。夕方、ポトフを作ろうと決めて家に帰る足取りが軽くなる。

2月12日(火)
ベランダの外、青い空を飛行機が横切る。今朝はMがミラノへ。Mの服装はコムデやミナペルホネンが多いらしいが、黒いコートは多分20年以上着ている。擦れてきた袖口には自分で黒いファーを縫い付けたという。

2月11日(月・祝)
朝、起きると雪が舞っていて寒く、一日中ぐずぐずと過ごす。TVで映画『シカゴ』。大好きなレニー・ゼルウィガーとキャサリン・ゼタ=ジョーンズが主役で、粋なドタバタ・コメディ・ミュージカルになっていた。

2月10日(日)
21年前、勝どきに一室を借りた。日比谷線築地駅が最寄の倉庫会社経営で礼金なし賃貸専門マンション。やがて大江戸線が通り改札口一つの小さな勝どき駅ができた。駅は幾度か改築され、ついに明日からホーム2本に〟

2月9日(土)
同時代に生きて創り出している人たちの成果にできるだけ触れたいと思いつつ、機会がないことは勿論多い。逝去の報にその後悔をする時は残念。最近では建築家の六角鬼丈、作家の橋本治の二人。今日は雪だった。

2月8日(金)
英語圏で熱い旋風となっているカナダの詩人ルピ・クーアの詩集『milk and honey』を半分くらい読む。詩というよりも若い女性から若い女性へのメッセージという感じ。〝if the hurt comes so will the happiness〟

2月7日(木)
今日の新宿は2クラスだと思い込んで添削に打ち込んだのに・・1月が5週あって隔週クラスは今回、来週まで2週空くのだった。手帳をちゃんと見ない癖を直さなくては。でも来週するべきことが終わっていて嬉しい。

2月6日(水)
「ひねくれもの」の漢字は「捻くれ者」だと多分、知らなかった。多分、と言い訳がましく入れるのが私がまさに捻くれ者である証拠。でも捻くれるのは、とても気持ちがいい。どうせ、と投げやりになるのは楽。

2月5日(火)
今日は家。水、木に向けて30人近くの翻訳の添削を仕上げなければならない。しかも始めてみれば直しの多いこと。マルエツから重い食料品を届けてもらう。卵、牛乳、ブロッコリー、大根、トマト、白菜、玉葱・・・

2月4日(月)
フィリップ・コレクション展を三菱一号館でやっとみる。近代の秀作75点の質の高さが心地よく、ボナールやモランディに心惹かれた。邸宅の様子を示す写真は無機質な感じで、本や食器に囲まれた絵をみたいと思う。

2月3日(日)
クイズ番組に出ていた世界の観光地に通じた達人が、いま一番推薦する場所は、と訊かれてジョージアを挙げた。私は戻ってきたジョージア語のテストを見て改めて笑ってしまう。あの日はどの単語も「肉」に思えて・・

2月2日(土)
袋オブラートは素敵。正方形の薄い箱の中に100枚のオブラートが50枚ずつ三角に重なっている。箱の蓋紙を折るとスタンドになり取り出した1枚の袋を支える。そこに粉薬を入れて包む。ピップ社の最高の機能美。

2月1日(金)
「悲しげな目をした白髪の女性が、きりもなく仕上げに励んでいる一篇の詩の、出だしの二行を読み返した。『もちろん 思い出すことはみんな 間違っているかもしれないけれども/あれから、あれからーー何年たつのかしら』」(C・L・オリヴェイラ『めずらしい花 ありふれた花』冒頭/小口未散訳)