98字日記ーひとりのときに

文章を書く鍛錬として書きはじめました。

「98字」は自分への課題のひとつです。

バイオリニストが演奏前に調弦するA(アー)の音のように、

正確に、短く、つづく音楽が気持ちよく響くことを願って

1月17日(金)
今夜と明日の午後と・・後ろ髪を引かれる。北川暁子さんのピアノと笠井叡さんの新作と。夜分に一人で帰りたくなかったり他の約束と重なったり。動きが不自由になった。明日は横浜クラス。雪になりませんように。

1月16日(木)
タクシーの運転手さんが若くてかわいい女性だった。道に出て1週間目だという。営業所が錦糸町にしては・・永代通りとか門前仲町と最新のナビに声で呼びかける。資金を貯めてケーキ屋を開くのが夢とか。がんばれ!

1月15日(水)
横浜の帰りにコレド室町で『ダウントン・アビー』をみる。ギリギリの時間でも販売機で席を決めてチケットが買える。TVで断片的にみていたよりずっと面白かった。数多い人物もドラマチックに登場して構成が鮮やか!

1月14日(火)
年賀状をゆっくりと読む。自分が思いつきでしか出さないのを反省しながらも″今年でおしまい″通告が増えて寂しい。私とつながりを切りたいのか、これまでも虚礼だったのか。私は絶対に来年増やす。生きていれば。

1月13日(月・祝)
振袖姿があちこちに見られた成人の日。白いふわふわのショールは、ついに定番になったようで、じつは個性なんて持ちたくない人が多いのね。三鷹の「珈琲や」では若い人たちがカジュアルな感じで心地よかった。

1月12日(日)
シニアの新年会。席番を書いた紙を引いてもらう。早く来た一人にもう座った場所がいいと言い張られ、30個の小さく畳んだ紙を開いて探す。やっと「あったわ」と言うと嬉しそうににっこり。年寄の我儘はかわいい。

1月11日(土)
真っ青に晴れた空を見れば外に行きたくなる冬日だったけれど昨日から体調が不安で蟄居。再放送のウィーンフィル・ニューイヤーコンサートを午後たっぷり3時間楽しんだ。初めてラトビア出身のネルソンスの指揮で。

1月10日(金)
伊藤理佐のエッセイがいい。本業の漫画はほとんど見たことがなくて申し訳ないけれど。自分が「わたしって、いい人」の発音をしていることに気付く大人なのだ。人、人間、人物、者の使い方は翻訳でも要注意の処。

1月9日(木)
ワケンビーテックという会社が作った絶滅危惧種カレンダーがいい、とMがユーパックで送ってくれた。絶滅の度合いと共に日々の枠にそれぞれ動植物が精密に描かれている。ブンチョウもワオキツネザルも絶滅危機!

1月8日(水)
横浜クラスで今年の講座が始まる。独文学の英訳を日本語に、という初めての課題。ノーベル文学賞受賞作家ハインリッヒ・ベルの短編を選んだ。英米圏からさらに世界を広げたい。話題はダウントンアビーの映画化に。

1月7日(火)
七草粥を食べることもなく朝、常態に戻る。コーヒー、キーウィー、トマト、バゲット、デンマークのブルーチーズ、納豆、緑茶。あとで野菜ジュース。一昨日の現美のハンバーグが美味しかったので、また行こう。

1月6日(月)
トランプ米大統領の指示でイランの司令官が米軍によって殺害され、互いに報復を宣言している。出光の日章丸が英国の砲火の間隙にイランの原油を直接買い付けた60数年前、中学生の私は世界に光りが差したと信じた。

1月5日(日)
現代美術館でダムタイプとミナペルホネンの展覧会をみる。総合的な展示は焦点が揺れ、12月に汐留でデュフィのデザイン展でも同様に感じた。むしろ新収蔵の作品が印象的だった。ゆりかさんと仲間お二人との同行。

1月4日(土)
勝どきでの仕事(デスクでのあそび)始め。ゴーリーのカレンダーを今年用にする。本を積み重ねて長い羽根ペンでサインをする女性の服装がエレガント。目深に被った黒いキャップで作家らしいと思うのはなぜかしら。

1月3日(金)
山梨県・日蓮宗定栄山遠照寺の和心さんから除夜の鐘に合わせて並べたキャンドル・メッセージの写真が送られてきた。何と1000個の空き缶とプラスチック・カップで仕上げ、ドローンで撮影したとのこと。PEACE 2020

1月2日(木)
16人の親族と時間を共にし、正月料理を食べ過ぎて唇の端が赤くなり、座の誰よりも自分が一番の年長者であることに気づき、それは二人の姉がそこに加われないからであって、寂しさを胸に抱える2日間でもあった。

1月1日(水)
「日本の過去にふれるたびに/韓国の人たちの心の芯がとがる/その時/無国籍のりんご人だったらいいなと思う/ハングルの「りんご」は「謝罪」と同じ文字・・・」(佐川亜紀・詩集『返信』から「りんご人」の一部を抜粋)