98字日記ーひとりのときに

文章を書く鍛錬として書きはじめました。

「98字」は自分への課題のひとつです。

バイオリニストが演奏前に調弦するA(アー)の音のように、

正確に、短く、つづく音楽が気持ちよく響くことを願って

10月15日(火)
ヘリから撮った長い千曲川、決壊した堤防、その脇に延々と広がる泥水、浮かぶ家々・・豪雨が夜だったのも不運。我が家は昨日、全ての排水管掃除で疲れたけれど、そういう日常が災害への覚悟になっているとも思う。

10月14日(月・祝)
台風が関東から東北を襲い、一夜明けて惨状が分かってきた。20を越す河川が氾濫、堤防が決壊したため。東京では多摩川が溢れてびっくり。パテ屋さんや奥沢が心配だったけれど、高台なので大丈夫のはずとのこと。

10月13日(日)
モーパッサンの『わたしたちの心』は久しぶりに恋愛小説とはこううものと堪能したが、今日からは待望の小川洋子の書下ろし新作『箱』を読む。単行本の表紙と扉の絵が美しい。19世紀の仏画家J・J・グランヴィル。

10月12日(土)
午後8時頃。雨が強く風の唸る音が深くわーんと響く。二重サッシを閉めれば聞こえないが、刻々とテレビが台風状況を伝え、区の危機管理室からメールが届く・・・向かいの小学校の避難所の電気は全部付いている。

10月11日(金)
台風19号が大型であるという予想から、明日は交通機関がほとんどストップ。クラスがない土曜日でよかったけれど、石田百合さんの個展も休館だそうで行かれなかったのが心残り。オリーブの鉢植えを部屋に入れた。

10月10日(木)
朝5時過ぎ、新聞を玄関口に取りに行って転んだ。起き上がれず、廊下に座り、座っていても仕方ないので、新聞を読んだ。どうやったら立ち上がれるか考え、やっと立ち上がり、ベッドに行き、1時間ぐっすり眠った。

10月9日(水)
ギ・ド・モーパッサンの長編小説『わたしたちの心』を読むのに一カ月かかった。読んでいる瞬間々々は深く充実していて、文学に浸る喜びをしみじみと味わった。馥郁たる笠間直穂子訳に負うものであることは勿論。

10月8日(火)
最近課題が難しくなっていませんか、と言われるが、そんなことはない。まだまだ易しい。でも長くはなっている。訳す分量が多いほど身につくのは当然だから。でもお陰で昨日と今日はひたすら訳稿と向き合っている。

10月7日(月)
5日、香港の大規模デモに対して「覆面禁止法」が施行された。行政長官によりいわゆる緊急法が発動されたのは約50年ぶりとのこと。中国の軍とか武装警察が乗り込むところまでいきませんように。どうか賢き解決を!

10月6日(日)
ゴーリーの暦が留守中に届いたので事務所まで取りに行った。大きさから、えっ、もうカレンダーの時期ですかと驚かれる。私には80歳の1年がとても長く感じられるのは何故だろう。あっという間にという思いがない。

10月5日(土)
横浜の帰り京急が動いていず、東京まで戻り、SGで気になっていた『岸田劉生展』をみる。長谷川町子美術館所蔵の「麗子立像」と「麗子洋装之像」がいい作品だと分かったのが収穫かな。最近の図録は厚さを増し過ぎ。

10月4日(金)
元副校長先生とぱったり会って話し込む。小学一年生の算数が難しくなり過ぎていることは巷の話題にもなっているが、スタートがそうだから中学まで尾を引いているとのこと。お仕着せの教科書で先生達は大変らしい。

10月3日(木)
アルコール類は消費税が10%になるからマルエツでは買い置きをあんなに勧めてセールもしていたのだった。私は愛用のノンアルコールのビールを沢山買って今日、気がついた。ノンは消費税が変わらず8%なのだった。

10月2日(水)
東京パラリンピックのチケット申込みに、ご希望に添えないとのメール。残念だけれど、よかったとも思う。例えば開会式のある来年真夏日に元気かどうか分からないのに、数万円をすぐに払い込むのも疑問だったから。

10月1日(火)
「銀座文化もシネスイッチ銀座と名を変えて、いわゆるミニシアター、単館上映館の仲間入りをした。しかしシネスイッチでは、上映中の飲食はもちろん・・・未だに入替制なし。途中の入退場も自由である。」(片桐はいり『もぎりよ 今夜も 有難う』から抜粋)